本実習では培養細胞を用いて、酵素抗体染色によるタンパク質の細胞内局在を観察する。実習で観察するタンパク質は細胞骨格のタンパク質の一種であるチューブリンであり、細胞分裂期の染色体移動などに関与する。実験手法として、アビジンービオチン法を用いて抗体染色によるチューブリンの細胞内局在を検討する。1次抗体のチューブリンに対する特異的結合、ビオチン標識2次抗体の1次抗体に対する特異的結合、アビジンーパーオキシダーゼ標識ビオチン複合体のビオチンに対する特異的結合、パーオキシダーゼによる色素の沈着反応により、チューブリンの局在が細胞内で可視化される。