蛋白質工学における究極の目標は、望みの機能や性質を持つ蛋白質を自在に設計・作製することである。一方、その実現のために必要な、天然の蛋白質の構造と機能の関係に対する私達の理解は未だ発展途上であり、生物進化の過程で選び抜かれた天然蛋白質を手本とし、試行錯誤を重ねるアプローチに依存することが多いのが現実である。本講では、私達の体が様々な病原体に対する『抗体』を創り出すための戦略を学ぶことを通して、蛋白質工学における実践的な考え方や方法論を修得する。さらに蛋白質工学が実社会でどのように応用され、新たな価値を創造しているか、近年注目を集めている抗体医薬を題材に学習、議論し、基礎科学の知識や発見を応用に繋げるための、目の付けどころや思考法を身につけることを目指す。
- 担当者: tomizuka 冨塚 一磨